Master Planning of Spiral Garden OHZU
- 幸一 上林
- 2月2日
- 読了時間: 3分
更新日:3月9日
次のマスタープランは、広島のSpiral Garden OHZUのために作成したものです。
開発主体は、自社の育ったこの場所を、地元の役に立つ場所にしたいという考えでした。自社としては、商業地利用ができれば、自社所有地の資産が高まり、経営資産の拡大を拡大を図る事ができます。優良テナントを誘致して高額な家賃を取ることよりも、やる気のある商業者を集めて、個性的な商業施設を開発したいという考えで計画をスタートさせます。
最初の開発主体の意向を汲んで、開発構想組み立てるために、どのように計画にアプローチするかを工夫しました。対象敷地内だけでなく、周辺敷地や通りも含めて、新しい街として認識される街を目指すことを目標に掲げています。敷地から周辺へ建築が広がる建築構成を考えています。建築プランも数案作成していましたが、この街に来街する人(来街者)だけでなく、この街を用いてる人(用街者)の発掘が重要だと考えていました。テーマについては、最も生活に密着する地域食として、食の流通ではなく、地域の食材が地域内で循環する地域の食の交流を生かした施設を考えています。これらを実際に担い手となる地元のプレイヤーに基づいて進められるように構想段階では、断面表現による基本構成に留め、Kick off Meetingから地元のプレイヤーの募集を開始しています。
主要な人材が見えた段階で、建築計画を作成し、その空間規模、構成を分かるようにして、事業をイメージしやすいものにしました。


● マスタープラン図
マスタープランのデザインの基本的なテーマとなったのは、食を生かすマルシェをできることなら、毎週、少なくとも月に1回の開催し、その地域の生産者のマルシェを主体にして、施設を構成することでした。常設の食品系テナントに加え、テンポラリーのマルシェでもって、地域の生産食材の奥行きを提供する。生産者の食材は、常設店舗に提供したり、レストランにも提供するなど、マルシェの販売を地域の食のショールームとすることを考え、あえて競合する配置を考えています。マルシェが、地域の食の販売の奥行きづくりをするだけでなく、その食材を生かした料理、保存、加工の技術も含めて料理教室が役割を担えるように、コモンキッチンを配置し、その食材を屋外で楽しめるためのガーデンレストランの配置を構想しています。これらを直営運営することで、街の位置付けを特徴づけをすることを考えています。
● 1F街区を巡り、通り抜ける街路軸の形成
敷地内では、建物をめぐり、通り抜けができる、街路軸を設けています。階高をできる限り抑えることで、2Fのテラスに階段で登りたくなるテラスウオークを配置しています。正面の踊り場を活用した小さなステージは、様々な活用されることで、街並みを豊かにしました。
● 広場と周り階段、Kid house、ママの仕事場を象徴するデザイン
正面の大通りから正面に見える、マルシェ広場を囲んで、列柱の廊下に繋がるショッピングストリートを左右、2層に配して、正面にその周り階段を登ると、子供を預けることができるKids house(現在トノエル)、どの上層には、ママの勉強、働く場である「ママオフィス」(現在シエアエル)があり、2階を右にゆくと、コモンキッチンがあり、料理教室やパーティをする場がある。また、キッズハウスを左にゆくと、建物に囲われたガーデンレストランがあり、食をその場で焼いたり、調理したりできる場がある。この街並みを地域のママが家族と楽しめる場所としてデザインを組み立てている。




