What is Ch?
ABOUT US
私たちは、Created house(以下Ch)として、地域に根ざした街づくりをする会社です。
「街づくり」という言葉から、都市計画や再開発といった行政主導の大きな事業を思い浮かべる方は少なくありません。しかし本来、街とは、土地や建物を持つ人、そこに住む人、働く人、訪れる人たちが、時間をかけて一緒につくり上げていくものだと私たちは考えています。
世界にはその実例が数多く存在し、日本においても、青山・表参道界隈、下北沢、自由が丘などでは、大規模なタワー開発ではないかたちで、働く人、住む人、来街する人の「顔が見える街づくり」が連綿と続いてきました。私たちは、そうしたその土地に根ざす人のための街をつくりたいと考え、活動しています。
その最初の代表的な取り組みが、広島市南区における Spirup Garden OHZU(開発時名称:Spiral Garden OHZU)です。私たちはこのプロジェクトに、開発の初期段階から携わる機会を得ました。
この計画を「Spiral Project」と名付け、マスタープランの策定から建築設計のデザイン・ディレクションを担当し、さらにプロジェクトメンバーと共に、中央広場を活用したマルシェやイベントの開催、ガーデンレストランの運営計画、地域の食を育てる Spiral Kitchen の企画・運営にも関わりました。
地元の多様なプレーヤーと事業計画について長い時間をかけて協議を重ね、「この場所が本当に地域の街になること」を目標に取り組んできました。その結果、マルシェの継続開催や、屋外イベント型レストランとしての活用、施設を使ったウエディングの実施などへと広がり、街に確かな彩りを添える場へと育ってきたと感じています。
本来、店舗が連なるショッピングストリートは街の主役であり、人が行き交い、集う中心であるべき存在です。しかし現在、多くの地域では大型商業施設が郊外に建設され、車で買い物に行く生活が定着した結果、街の中心から人の姿が消えてしまいました。
また大都市では、タワー開発と一体化した巨大な商業施設が増え、かつてのように気軽に街並みを散策する楽しさが薄れ、むしろ訪れること自体がストレスに感じられる場面もあります。
私たちは、現代の日本の街づくりが、どこか大切なものを忘れてしまっているのではないかと感じました。そこで、「本来の街づくりとは何だったのか」を、あらためて原点から見つめ直すことにしました。
その手がかりとして、私たちは
15世紀のイタリア・トスカーナ、
19世紀のイギリス・ロンドン、
19世紀のフランス・パリ
といった都市に注目し、街づくりの構造や歴史的な背景を自社で研究しています。
イタリアにはこれまでも何度も足を運んできましたが、2025年夏にはあらためてトスカーナを訪れ、現在の姿を含めてその本質を体感してきました。トスカーナの都市は、封建都市に囲まれていたという歴史的背景もあり、商業者を中心とした市民主体の街づくりが行われてきました。
たとえばフィレンツェは、城壁内の都市だけで完結する存在ではなく、周囲の農園地帯「コンタード」を含めて一体的に領有していました。そこには、都市の別荘であるヴィラや、農園民家であるカゼーレが点在し、都市と農村が連続した生活圏を形成していました。王や皇帝を持たないからこそ、市民による民主的な合意のもとで街づくり協定が重ねられ、少しずつ現在の街並みが形づくられていったのです。
一方、19世紀ロンドンでは、産業革命による急速な経済発展の中で、新興のブルジョアジーが台頭しました。ロンドンの広大な土地を所有していた貴族やジェントリは、ランドロード(地主)としてタウンハウス街の開発を主導し、その住み手となったのが新しい商業富裕層でした。
当時は建てれば住み手が集まる状況でしたが、それでもランドロードは街づくり協定を設け、統一感と調和を重視した街並みを形成しました。彼らはイタリア都市を視察する「グランドツアー」を通じて街づくりを学び、その成果をロンドンに持ち帰っていたのです。
こうした歴史から分かるのは、街づくりとは単なる建築行為ではなく、土地を持つ人、住み手、生活者を包み込み、産業や文化を育てる**器**であったということです。ロンドンのウエストエンドに今も残るジェントルマンズ・クラブは、当時の産業革命を支えた交流と議論の場であり、街が人々に活力を与える存在であったことを象徴しています。
私たちは、こうした街づくりを日本で実現するために、新しい方法を構築しようとしています。その一環として「街づくり BootCAMP」を開催し、研究成果を共有しながら議論を重ねる場も設けています。
街づくりに関心のある方と共に、街のあり方を語り合い、考え、実践していけることを、私たちは心から願っています。
Created house
代表 上林 幸一
People

上林 幸一
上林 幸一
1961年近江生まれ、工学部建築学科卒、一級建築士、マスターアーキテクト、株式会社CreatedValuesの代表。
1985年より、商業施設開発の研究所に勤務し、主な実績は、原宿で靴下メーカーのアンテナショップの開発竣工、日産横浜ビルの商業ゾーンの開発竣工、住宅都市整備公団の港北ニュータウン近隣商業地区のマスターデザインの見直し策定、他大手GMSのショッピングセンターのマスタープランの策定を行う。
その後都市計画事務所で主任研究員として、篠山町の街づくり計画、事業の推進、淡路島一宮町、洲本市の街づくり計画と事業の推進に携わる。
アップライド・リサーチ・オブ・ケンブリッジの日本法人でCAD、GISの開発に携わったあと、大手商社で、タクシー会社のシステム開発や車両調達の販売を行う。沖縄の地元開発企業であるOKIDOで、名護市の基地移転地域の街づくり計画の策定に参加する。
その後、省エネルギーサービスの企業を立ち上げたあと、都市住宅研究会のHICPMに参加し、同研究会の計画事業に携わり、街づくり事業計画を策定する。その後企業価値と街づくり推進する会社を立ち上げ、その代表として現在に至る。主な実績は、交通企業間のMaaS連携システムの構築、広島大州地区Spiral Projectの計画策定、竣工である。
Spiral Projectの推進を進めるためにCreated houseというクラウドサービスを立ち上げ、地域食の循環と最寄り中心街づくりの推進を行う情報発信と計画策定、街づくり推進事業を進める。
岡田 一孝
1969年山口県岩国市生まれ 商学部商学科経営学専攻 大学卒業後、国内経営コンサルティング会社で中小企業の経営支援を行う。コンサルティング会社の子会社の役員を経て独立。
独立後は、建設業、不動産業、飲食業、小売業などで、事業立上げ、事業の再編、事業売却、事業買収、事業撤退、破綻処理など総合的な支援を行う。